腎臓の働き

尿生成

生成の仕組みは、神経・ホルモンの調節をうけるとともに、

腎臓の自己調節機構が関与している。

腎臓に流れ込む血液は、臓器の大きさに比べて多く、1分間に約1lで、

心臓の1分間の拍出量の約1/5にあたる。

このうち、濾液になるのは、男性では110ml/分女性では100ml/分程度で、

1日に換算すると約150~200lである。1分間に濾過される量を糸球体濾過量という。

糸球体での濾過を可能にしている圧(有効濾過圧)は、糸球体毛細血管の血圧と、

これに低こうする圧力(糸球体嚢内圧と血漿たんぱく質によるこう質浸透圧)との差である。

輸入・輸出細動脈の構造より、糸球体は、高血圧床となり、

糸球体毛細血管の圧力は約75mmHgある。

 

 

このように、濾過量は、有効濾過圧、腎血流量とろ過面積の増減に影響される。

血圧が不安定な場合、尿生成に悪影響が出るので、腎臓では、血圧の変動など、

濾過がスムーズにいくような自己調節機能を備えている。
尿細管での再吸収と分泌は、上皮細胞の細胞膜を通して行われる。

この物質の輸送には、能動輸送と受動輸送がある。

受動輸送は、拡散、濾過・浸透のように物理的な力で移動するもので、

細胞はエネルギーを消費しない。

能動輸送は、電気化学的 配に逆らってエネルギーを使って積極的に物質を取り込んだり

(吸収)、細胞外に出したり(分泌)するものである。

 

尿細管での再吸収の仕組み

水や塩素のような陰イオンは、受動的に再吸収される。

栄養に必要なブドウ糖・果糖やアミノ酸、ビタミン、ホルモン、陽イオン、

陰イオンは能動的に再吸収される。

一方、クレアチニン、尿素、尿酸などの体に不必要な物質は、ほとんど再吸収されない。

また、必要な物質でも血液中に過剰であると、再吸収能力には限りがあるため、排泄される。

血液中の尿素、尿酸、クレアチニン、馬尿酸、アンモニアやフェノールホンフタレイン、

ペニシリンなど薬物は、濾過されても再吸収されないだけでなく尿細管中に分泌されて、

排除される。

この他に、ナトリウムイオン、カリウムイオン、水素イオン、アンモニアなどが分泌され、

体内の酸・塩基平衡の調節に役立ってる。

腎臓の働きについて