<急性期>
 急性期は一般的に、生体の恒常性が急激に保たれなくなった状況をいい、生命の安全を優先する看護を行う時期である。「健康状態の急激な変化であり、生体がその変化に適応するために様々な反応を起こしている時期」と定義される。

○急性期患者の特徴
1)身体的特徴
・生体の恒常性が急激にたもたれなくなった状況→救命が優先される
・病名をはっきりさせる(診断をつける)ことが優先される→正確な診断・治療が患者の予後を左右
・疾患の急性期あるいは急性疾患のには、身体のどこかに炎症・出血・壊死や組織の破壊などが起こっている
    →激しい症状を呈することが多い
・治療によっては、最も基本的な行動を制限される

2)心理的特徴
患者    ・突然、心身ともに苦痛の極限に陥った自分自身をどうすることもできない
      ・つぎつぎに実施される治療・看護や人々の行動に押しつぶされる思い
                 
患者の家族 ・患者の起こっている現実の状態が理解しがたい
      ・強度の不安・焦燥感に支配されて興奮した状態
      ・家族の不安が患者の不安をいっそう強くする→疾患の経過に影響

3)社会的特徴
 ・入院という事態では、学校や会社を休むことを余儀なくされる
 ・病院という環境や組織に慣れていない
 ・患者という役割を受け入れられない
 ・家族との面会も制限される