Ⅰ、どんな検査か
 腰椎穿刺とは、腰椎クモ膜下腔よりスパイナル針で穿刺し、髄液の一部を穿刺することで、髄液の測定および診断を行う検査である。
 腰椎穿刺は、治療を行う手段として用いられることもある。

Ⅱ、検査の目的
 腰椎穿刺は、腰椎クモ膜下腔から髄液を採取し、クモ膜下出血、髄膜炎の診断を行う。また、悪性腫瘍の腫瘍マーカなどの測定もできる。
 髄膜炎や悪性腫瘍の髄腔内播種に対する治療として、薬液を直接クモ膜下腔に注入するため、腰椎穿刺を行うこともある。
 腰椎穿刺は、頭蓋内圧を測定する一つの方法でもある。頭蓋内圧が高い場合には、減圧を目的とし、腰椎穿刺で髄液の排除を行うこともある。

Ⅲ、検査の実際
①検査の説明をする。
②検査の前に排尿を済ませ、バイタルサインの測定をする。
③必要物品をそろえ、滅菌法が守れるような空間をつくる。
④患者の体位をとる(図1)。
・ ベッドの端に患者の身体をよせ、側臥位をとらせる。
・ 膝を曲げ、腹部に引き付けるようにして両手で抱え込み、
顎を胸につける。
・ 背はエビのように丸くし、腰椎骨間腔をできるだけ開くようにす
る。
・ 患者の肩と骨盤がベッドに垂直になるようにする。
⑤処置用シーツを腰の下に敷き、医師に消毒液(イソジン)を渡す。
⑥医師に局所麻酔薬を渡し、看護師は、患者の体位を介助する(図2)。
⑦局所麻酔後、クモ膜下腔に穿刺針が刺入される。その直後
に初圧が測定される。
⑧医師の指示により、患者の頸動脈を圧迫し、圧上昇の有無を確かめ
る(クエッケンステット・テスト)。
⑨注射器に採取された髄液を滅菌スピッツにもらう。
⑩髄液採取後、終圧が測定される。
⑪穿刺針の抜去後、滅菌ガーゼを医師に渡し、穿刺部位を圧迫する。止血を確認後、医師に消毒液(イソジン)を渡し、絆創膏でとめる。
⑫医師より安静時間の指示を受け、患者に説明する。

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