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●適応・禁忌●
表2に示す絶対禁忌例を除いて、質的診断および病期診断のために肝臓の病理組織検査を必要とする症例はすべて肝生検の適応症例である。絶対禁忌例の中で出血傾向・腹水貯留・慢性呼吸不全患者・肝外性閉塞性黄疽は肝生検の対象となる肝疾患では遭遇しやすいので、見落とさないようにしなければならない。絶対に施行できないわけではないが施行時に十分注意することが要求される相対的禁忌例では、以下のような準備と対策が必要である。

① 腎透析患者では透析に使用する抗凝固剤をヘパリンからメシル酸ファモスタット(フサン)に変更し、透析した翌日に肝生検を行い、検査後の監視を厳重に行う。
② 心臓弁置換術を受けた恵者や狭心症・心筋梗塞後などで抗凝血剤投与中の患者では、3日間休薬してビタミンK剤を投与した上で21Gや20Gなどの細い生検針で施行する。
③ 小児・幼児、高齢者、痴呆患者など呼吸停止の指示に十分に従えない患者では、短時間に検査できる自動穿刺生検針を使い、検査後に厳重な観察を行う。これらの患者では検査後合併症の危険が高いので頻回に術後観察を行い、万一合併症の兆候を発見した場合、すぐに対処できる態勢を整えておく必要がある。

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