●準備・前処置●
術前準備と術後経過観察のため、少なくとも3日間入院(表5)して肝生検を行う。また肝生検は病室のベッドサイドでもできないわけではないが、無菌的操作、急変時の対処、器材、人員などを考えると手術室または手術室に準じた設備を有する部屋で行うべきである。

<術前検査>
①出血傾向の検査として出血時問(5分以内)、プロトロンビン時間(70~100%)、ヘパプラスチンテスト(70-130%)、血小板検査(5万以上)を行い、正常範囲内であることを確認する。
②穿刺前の胸部・腹部状態チェックのため胸部・腹部単純X線撮影を行っておく。
③検査後に万一腹腔内出血があった場合に必要な輸血の準備として、血液型をチェックする。
④観血的検査であるので検査器材、室内消毒、医療従事者の安全等を考慮して、感染症の有無に関して各種ウイルス感染検査〔HBV・HCV・HIV〕、梅毒検査を行う。
⑤抗生物質アレルギー、祥創膏アレルギー、消毒薬アレルギー検査を行う。
⑥絶対禁忌となる疾患がないことを確認する検査を行う。
<術前処置>
a.検査前日
術前検査結果の確認と局所麻酔剤を含めた薬剤アレルギーの有無を確認する。患者が病室に慣れることと患者の術前状態・性格・精神状況を杷握する。呼気で呼吸を止める練習をさせる。肝生検は患者の協力が必須のため、患者の不安・疑問の解消のために患者説明を十分に行っておく。検査同意書、病理検査依頼用紙を作成しておく。不安が強い患者では就眠前に精神安定剤または眠剤を投与する。
b.検査当日朝
禁食、排便・排尿の確認(ただし検査が午後に行われる場合は軽い朝食を摂取させる)
c.検査15分前
静脈路を左手に確保し、5%ブドウ糖液250m1十アドナ0.50mg十トランサミン0.250mgを輪液する。また検査開始までに終了するように抗生物質を側管より点滴投与する。病室を出る時にセルシン0.5mg筋注またはオピスタン0.35mg筋注して検査室へ出す。

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