<検査介助>
・呼気での呼吸停止をしっかり指導する。
・麻酔終了直後にバイタルサインを測定する。

3)穿刺と組織採取
刺入部皮膚にメスで小切開を加え、局所麻酔を行ったと同様の方向に肋骨上縁から穿刺針を一気に刺入する。必ず呼気にて呼吸を停止させてから選択した穿刺針のマニュアルに従って肝臓組織を採取する。採取組織は直ちにあらかじめホルマリン液を入れてある滅菌シャーレに出し、病理検査に提出する。

<検査介助>
・穿刺開始から抜去までしっかり呼吸を停止するように指導する。穿刺組織採取直後にバイタルサインを測定する。

4)検査後処置
穿刺部を消毒し、ガーゼを当てて約10分間圧迫して穿刺皮膚孔からの出血を止める。バイタルサインの安定と止血を確認して帰室させる。帰室後は肝臓の重量で肝臓穿刺部が腹壁に圧追されて止血効果を高めるため、約3時間右側臥位にして安静を保つ。

<検査介助>
・帰室直後にバイタルサインを測定し、検査後2時間目までは30分ごとに、それ以後は1時間ごとに血圧、脈拍数、呼吸数などを測定する。検査後にみられる出血性合併症の早期発見のために顔色・呼吸状態・脈拍数上昇に留意する。

5)帰室から退院までの処置
検査後3時間までは右側臥位で絶対安静とし、その後翌朝まではベッド上安静とする。翌朝はまずベッド上で坐位をとらせて、腹痛などの症状が出ないことを確認してから離床させる。翌朝離床が許可されるまではトイレ歩行も禁止する。

食事は検査当日の夕食から許可するが、ベッド上安静でも食べやすいようにおにぎり食とする。輸液路は急変時に備えてキープしておく。

抗生物質を朝夕の2回、検査後3日間静脈内に輸液投与する。3日以前に退院できる患者には退院時に経口抗生物質を投与する。検査後の鎮痛には鎮痛剤坐薬を用いるが本検査はそれほど激しい痛みを残す検査ではない。検査後に激しい痛みがある場合は胆汁漏出や出血など腹膜刺激症状が疑われるので、痛みの原因を追究すべきである。また検査直後には横隔膜穿刺によるreferred pain(関連痛)として右肩痛が起こることがあるが、鎮痛剤を投与しなくてもしばらくすると軽快するものである。

検査翌日と退院時には必ずエコー検査を行い、腹腔内出血や胆汁性腹膜炎などの合併症のないことを確認する。
入浴は検査後5日目から許可する。

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