◎前処置の移り変わり
 前処置は、以前は、低残渣食、下剤投与、洗腸を行うのが一般的であった。しかし、1986年ころより米国で作られたPEG液(ポリエチレン含有非吸収性非分泌性電解質配合剤)が普及するにつれて、これを用いることが主流になりつつある。

~PEG液を使用した前処置~
 PEG液を使用した前処置は,施設によって少し異なる.例として前処置を以下に示す。
 ①検査前日は繊維の少ない食事をとる。とくに、海藻類、コンニャク、トマト(皮)、トウモロコシ、種のある果実などは避ける。
 ②前日夜9時に下剤センノシド(プルゼニド2錠)を内服する。
 ③検査当日の朝食は軽くするか、もしくはとらない。
 ④来院時、メトクロブラミド(プリンペラン2錠)を内服する。
 ⑤PEG液(ニフレック)を2000mヱの水で溶解し、最初の1000mlを約20分かけて服用し、次に残りの1000mlを1時間かけて服用する。

  通常、1時間後に排便がはじまり、排便が完了して透明の水のような下痢になったら検査が可能である。

看護者の役割としては、初めての患者はニフレック2000mlという量に対して不安感をもつことが多い。意外と飲みやすいことを説明し、励ますこたが大切である。
ニフレックはよく冷やしてあると飲みやすい。あめなどをなめながら飲むと、ニフレック特有の臭みが取れて飲みやすいので、勧めてみるとよい。

ニフレックを使用する場合は、検査前日の食事は普通食でよい:ニフレックは、腸管を洗浄する働きが強力なので、特別な検査食は不要である。

ニフレックを使用しない場合の前処置、食事制限については、注腸造影検査を参照。検査前日21時に下剤を内服してから検査終了まで、禁食とする。飲食制限について前日のうちに患者に説明し、理解を得る。飲水は、お茶や紅茶程度ならば検査当日の朝9時まで口にできるが、牛乳やジュースは控えてもらう。検査当日は、朝と昼を禁食とする
(これは午後に検査を施行する場合)。

患者は、苦痛に対する不安に加えて、羞恥心を抱きがちである。看護師は、訴えの内容に十分に耳を傾けた上で、検査の必要性をよく理解してもらい、患者が医師、看護師を信頼し、精神的に安定した状態で検査を受けられるよう援助する

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