検査の実施

①左側臥位で、腎部を少し後方に突き出し前屈した体位とする。

②最初にキシロカインゼリーを塗布し、肛門内の触診を行う。大腸内視鏡検査でもっとも見落としの多い部位の1つは、直腸下部である。外痔核、肛門膿瘍、裂肛などに注意する。

③スコープは細径の中間長(有効長1320~1350mm)を使用している。経験的に、細い軟らかいスコープのほうが、挿入困難例では患者の苦痛が少ないように思われる。スコープの先端に透明フードを装着している。この透明フードを装着すると、常に良好な視野が確保され安全に短時間で検査を終えることができるからである。

④大腸内視鏡検査が上部内視鏡検査と異なるところは、大腸の解剖学的理由からスコープを進めるだけでは前に進まず、右回転や左回転を加えながら要所要所で引き、腸を直線化しなければならないことである。この操作を誤ると時間がかかり、患者に苦痛を与えることになるばかりか、回盲部まで到達できないこともある、これは内視鏡医の技術によっても大きく左右される。

⑤スコープがたわんで進まないとき、体位を変換したり、介助者が腹部を圧迫することが必要である。このときはすみやかに、的確に行うことが大切である。

⑥スコープが回盲部まで到達し、小腸末端まで挿入されると、こんどは空気を入れながら詳細な観察をし、戻ってくる。このとき、観察を終えた部位は空気を抜いておくことが大切である。この脱気は、大腸内視鏡検査を終えた後の患者の苦痛に関係し、患者の検査に対する評価に影響を与えるからである。

・看護者が行う腹部の圧迫は苦痛の軽減と時間の短縮に関係する。介助者は、押す部位や力の入れ方をトレーニングし、身につけなければならない。また、腹痛、苦しそうな表情、チアノーゼなどに注意する。

・声をかけ、患者の不安感と疼痛に対する軽減を心がける。

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