前処置:確認事項
①検査中の嘔吐や、胃内に貯留した飲食物が検査・診断の妨げになることを防ぐため、検査前の飲食を制限する。検査前の21時以降から、当日の朝食を含め、飲食を禁じる。このため、飲食制限について前日のうちに患者に説明し、理解を得る。患者に「いっさいの食べ物や飲み物を口にしないでください」と確実に伝え、禁飲食の意味をよく理解してもらうことが大切である。
②検査前禁食を要する場合、原則として内服薬は、前日の睡前薬以降、服用中止または延期とする。ただし、次に示す薬剤は、内服中止により症状が出現する可能性があるため、個々の患者に応じて、適宜医師から指示を受ける必要がある。〔カッコ内は対策例〕
・降圧薬〔必要最低限の薬剤のみ少量の水と共に内服させる、アダラートカプセルの内容を舌下させる、降圧剤の持続点滴など〕
・抗狭心症薬〔亜硝酸貼布薬を使用する、ミリスロール持続点滴〕
・喘息用薬〔症状に応じて、機関紙拡張薬の持続点滴・吸入〕
・抗痙攣薬
・経口糖尿病薬〔検査後の食事摂取時に内服させる、血糖チェックの上で短時間作用型インスリンを皮下注〕
・インスリン注射〔血糖チェックの上で短時間型インスリンを皮下注〕
また、抗凝固剤・抗血小板薬などの出血傾向を助長する薬剤は、生検などの処置を要する内視鏡検査の数日前から中止しておく必要がある。

◎心臓弁膜症患者の細菌性心内膜炎予防について
心臓弁膜症患者、特に人工弁置換例や過去に細菌性心内膜症の既往歴のある患者では、各種内視鏡検査で生検や処置を行った場合、術後心内膜炎を発症する可能性があるため、予防的に抗生物質を投与する。
  例 術前30分⇒アンピシリン1.0g+硫酸ゲンタマイシン40mg静注
    術後6時間⇒アモキシシリン1.0g内服
胃透視や注腸造影検査などでは、通常、予防投薬を行う必要はない。

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