検査終了後
①無事に終了し、検査もうまくできたということを伝える。
②結果に関しては、検査を担当した医師より簡単な説明をしてもらい、最終結果は外来医または主治医から説明してもらう。とくに外来の受診で生検をした場合は、必ず結果をききにきてもらうようにする。
③咽頭麻酔が残るため検査後約1時間は禁飲食であることを説明する。まず水分を少量飲んでみて、むせないことを確認してから飲食してもらう。高齢者や全身状態の悪い患者はとくに注意する。
④生検を行った場合は1時間30分~2時間後以降に飲食してもらう。その日はアルコール、 
 刺激物の飲食を禁じ通常より消化のよい軟らかい食事にする。
⑤異常が生じた場合の病院への連絡先を明確に伝えておく。
⑥これらのことは帰宅後に忘れてしまうことが多いので、紙などに書いて渡すとよい。つきそいのいる場合は、いっしょに説明するとよい。
偶発症
 内視鏡検査は安全な検査であるが、薬剤、機器を使用している関係上偶発症は存在する。
1、偶発症の分類
 a、術前処置によるもの
 ①鎮痙薬(ブスコパンなど)による口渇、視力障害、排尿障害。
 ②緑内障悪化
③アレルギー
④キシロカインショック
b、検査にともなうもの
 ①消化管穿孔や亀裂(スコープ自体による損傷)、強い反射による亀裂、異物抜去時の損傷。
②肺炎(高齢者の胃内容物の誤飲、スコープの気管内挿入などによる)
 ③消化管出血(生検後や亀裂後の出血)など

偶発症に対する対策と治療
ショックや重篤な状態が発生した場合には、すみやかに輸液のルートを確保し、ショックの治療をする。場合によってはただちに人口呼吸、酸素吸入、気管内挿管を行う。
患者が非協力的なときは、思わぬ事故を起こすこともあり、無理に検査を続けない。
患者が検査中に苦痛(呼吸困難、激しい疼痛など)を訴えたら、無理をせず検査を中断し、その原因を明らかにする。通常の操作で上部消化管内視鏡検査中に激痛が起こることはまずなく、そのようなときには心筋梗塞などの発生も考慮する。
“患者のために”という医療の原点を忘れず、内視鏡スタッフ(医師やナース、内視鏡技師)は患者の心境を、患者の立場にたって十分に理解しようとつとめなければならない。