《目的》
 整形外科領域では、脊髄腔の通過障害が推定されるような様々な疾患に対して、その圧迫部位の上体、高位、広がりを確認するために行う。

《方法》
 通常、腰椎穿刺か後頭窩穿刺により、脊髄液を採取したのちに造影剤を注入し、X線撮影を行う。
 注入する造影剤は陰性造影剤(空気)と、陽性造影剤(水溶性と非水溶性)がある。

《部位》
全ての脊髄レベルにおいて行われる。

《看護》
①検査前日に目的、方法を説明し、穿刺部位を剃毛・清拭する。
②パッチテストの判定を行う。
③ベッド上での排泄練習を行う。
④検査前の食事は禁飲食とする。
⑤出棟時、体温、血圧、脈拍を測定し、指示薬を注射する。
⑥患者を透視室へ移送し、放射線看護師へ必要事項を申し送る。
⑦検査終了後、放射線看護師から申し送りを受ける。
⑧帰室後、一般状態の観察と体温、脈拍、血圧測定を行い、異常がなければ食事を摂取。
〈観察ポイント〉時間ごとにチェックを行う。
・造影剤が頭蓋内に入らないようにすることが重要なポイントである。そのため、頭部を10~15°挙上し、8時間床上安静とする。脊髄造影の副作用としては頭痛、悪心、嘔吐、眩暈、振戦などがある。重症になると、意識障害などを生じる。副作用は48時間以内には回復する。重度な副作用は高濃度の造影剤が頭蓋内に入ると高頻度に生ずるので、頭部の挙上は大切である。痙攣発作が生じたときは、すぐに医師に報告する。バルビツール酸誘導体またはジアゼパムの静注が有効である。
・穿刺部位の状態:出血、血腫、疼痛の有無
・意識状態、頭痛、嘔吐、痙攣
・発疹