《どんな検査か》
・静脈内に造影剤を注入し、造影剤が膀胱に達するのを待って、腎臓・尿路系のⅩ線撮影を行なう。
・造影剤の注入を静脈注射により行なうものを静脈性腎孟造影(IVP)、点滴静注により行なうものを点滴静注腎孟造影(DIP)という。
・単純Ⅹ線撮影を行なった後、造影剤滴下開始5分後、15分後、30分後に撮影を行なう。これに造影剤滴下開始60分後の撮像を加える場合もある。

《検査の目的》
・腎臓・尿路系(腎実質、腎杯、腎孟、尿管、膀胱)の機能・形態の診断

《検査前に済ませておくこと》
・担当医師が、患者・家族に検査の必要性・方法・合併症の可能性などを説明し、承諾書を得る。
・造影剤アレルギーの有無を知るため、必ずヨードテストを行なう。
・腎機能が低下した患者では、造影剤により腎障害を生じることがあるので、必ず事前に腎機能を確認しておく。
・検査の必要物品を準備する(表1)。
・検査伝票が出ていない場合、必ず医師に確認する。
・DIPの場合は、検査の4時間前から禁飲食とする。IVPの場合は、検査の8~10時間前から禁飲食とする。
・水分の過剰摂取によって造影剤が希釈され、造影が不十分となる。
・消化管内にガスが発生していると、尿路の影像と重なるため、読影の妨げとなる。また、造影剤の副作用として嘔気が起こることがあり、嘔吐をできるかぎり防ぐためにも、禁飲食は必ず守るよう説明する。
・入院当日に検査を行なう場合は、入院時から禁飲食とする。
・点滴をしている患者では、検査4時間前ぐらいから、滴下速度を維持できる程度に遅くする。
・薬の内服は、医師の指示を確認する。
・患者は「痛いのか」「どのぐらい時間がかかるのか」といった不安を抱きがちである。こうした不安には、まず患者の話をよく聞き、不安な点を明確にした上で、特別な痛みは伴わないこと、検査には約40分(排尿後立位撮影がある場合は約60分)を要することなどを、具体的に説明して対応する。

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