CT(単純コンピューター断層撮影)
      造影剤を使用しない単純CTと造影剤を使用する造影CTがある。
      単純X線撮影では判断しにくかった実質と体液成分の区別、実質の正常と異常の区別ができる。患者の苦痛や危険の少ない検査である。
      
     *目的
       ・臓器や病変の検査、診断
     
     *方法
       ・患者はベッド上に仰臥位で固定され、撮影にしたがってベッドごと頭側に移動していく。
       ・撮影時は息を止める。
       ・体動は厳禁となるので、安静が保てない患者(幼児など)の場合にはあらかじめ鎮静剤を使用することがある。
       ・造影CTの場合は、造影剤を静脈内注入しながら撮影を繰り返す。

     *インフォームド・コンセント
         検査概要を記入した用紙を渡し、検査目的、方法、所要時間、検査の危険度や苦痛の程度などについて説明する。患者(家族)の理解度および同意の有無を確認してから、予約の日時を患者とともに決定する。

     *検査時の看護
        <検査前>
          ・単純CTは、痛みのないことを説明し、不安や恐怖の軽減を図る。
          ・検査前一食を絶食とする。頭部及び胸部CTで造影剤を使用しない場合、禁飲食としない場合があるが、摂取量を控えてもらう。
          ・X線検査と同様に、金属やボタンのついた衣服を脱いで、検査衣に着替えてもらう。
          ・検査中(15分~1時間)は安静臥床が必要であり、正確に検査が受けられるようにするため、また患者の不安緩和のため、固定されることなど検査の方法を十分に説明しておく。
      

  <検査中>
          ・造影剤を使用している場合は、副作用(嘔気、嘔吐、ショック症状など)出現の有無を観察する。
          ・造影剤のショック症状が出現した場合には、造影剤の注入を直ちに中止し、脈拍、血圧、呼吸、意識、皮膚色、静脈の膨らみ具合などの全身状態を観察し、医師に報告し必要な処置を行う。
      <検査後>
         ・状態に変化のない場合は、特に制限の必要はないことを伝える。
         ・造影剤を使用した場合には、排泄を促すために水分摂取の必要性を説明する。
         ・造影剤注入部位の止血を確認する。
         ・造影剤の副作用の有無を観察する。