◎糖質・脂質・蛋白代謝の相互関係とその調節
 糖質、脂質、蛋白質はそれぞれが全く無関係に代謝されているのではなく、たとえば、過剰に摂取された糖質は脂肪酸に変換され、中性脂肪のかたちで脂肪組織に蓄えられるといったように、それぞれが複雑に関連しあっている。

①糖質
  糖質(デンプン,ショ糖,乳糖)は、消化管内でアミラーゼなどの消化酵素の作用により分解され、最終的にはブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ガラクトースとなって吸収され、解糖系に導入される。

解糖系はエネルギーを産生する酸化的代謝系で、好気的条件下ではATP、NADPHとピルビン酸を生成し、クエン酸回路に基質としてのピルビン酸を供給する。一方、嫌気的条件下ではATPと乳酸を生成する。
  

クエン酸回路では、糖質、脂質、アミノ酸の炭素部分を酸化して二酸化炭素にするとともにATPが生成される。すなわちクエン酸回路とは、糖とアミノ酸相互、または糖から脂質への転換をするための経路である。

  糖質が過剰に摂取された場合は、細胞内にグルコース6-リン酸のレベルが増加して、グルコース1-リン酸を経てグリコーゲンが合成され、肝臓や筋肉に貯蔵される。さらに過剰の糖質はアセチルCoAを経て脂肪酸に変換され、中性脂肪のかたちで脂肪組織に貯蔵されることになる。

  糖新生系とは、ピルビン酸や乳酸、クエン酸回路中間体、糖原性アミノ酸などからグルコースに転換する代謝系で、糖質以外の物質からグルコースが新生される経路である。空腹時や飢餓時に主として肝臓や腎臓で行われる。

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