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◎甲状腺の構造

 甲状腺の位置ならびに形態にはかなり個人差があるが、通常、甲状腺は図2-6に示すよ
うに前頚部に位置するH字形の器官で、左右両側葉とそれをつなぐ峡部からできている。
さらに、約半数の人には峡部から上方に伸びる錐体菓がある。左葉、右葉は気管の側面に
接し、峡部は第2~4気管軟骨の高さで気管前面を横切る。甲状腺は左右両側葉が長さ4~
5cm、幅1.5~3cm、厚さが2~3cmで、だいたい母指くらいの大きさである。峡部は上
下の幅が2cm厚さは2~6mmであり、全体の重さは約20gである。
 甲状腺の組織は多数の濾胞からなり、濾胞上皮細胞、少数の傍濾胞細胞(C細胞)、濾胞
閏結合組織などで構成されている。結合組織のなかには毛細血管が分布しており、それは
外頸動脈から分枝する上方1対の上甲状腺動脈と、鎖骨下動脈から分枝する下方1対の下
甲状腺動脈に由来する。濾胞上皮細胞は甲状腺ホルモン(サイロキシン)を、またC細胞
はカルシトニンを分泌している。

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