1 糖質とは
自動車のエンジンは、ガソリンを工ネルギー源にしている。ヒトの細胞の主な工ネルギー源はブドウ糖である。このブドウ糖が体内に入る道筋は、健康人であればすべてロから食物として、経口摂取のできない患者さんであれば、点滴などで直接静脈内へ注入される。
しかし、はじめからブドウ糖として食べるわけではない。米の御飯やウドン、パンなど、昔は「炭水化物」と言っていた。これらのものは、腸で消化されてブドウ糖となって吸収される。だから、これらの食物は、今は「糖質」と呼ばれている。つまり、「糖質」とは「消化されてブドウ糖になるもの」、化学的には「加水分解によって単糖がえられるもの」のことをいう。
患者さんは「糖質」という言葉から、「糖」の一文字だけをぬきとって、「糖」・‥‥・「砂糖」‥・・‥「甘いもの」という連想をしばしばするから注意しておく。塩っぱいセンベイも「糖質」なのである。