4 血糖値はこうして一定に保たれる
 体内では、「血液中のフドウ糖の量」(これを今後「血糖値」と呼ぶ)が、ある一定範囲内に保たれている。これは血液に入ってくるブドウ糖の量と、血液から出ていくブドウ糖の量のバランスがよく保たれているからである。

1、血糖値の調節機構
 血液中のブドウ糖の量、つまり血糖値は、健康人ではどんなに大さく動揺したとしても、60~160mg/dlの範囲から逸脱することはない(mg/dlとは「ミリクラム バー デシリッター」と読む。血液1dlすなわち100mlの中に、何mgのブドウ糖があるかということ。1mgとは1/1000g)。「朝食を食べる前の血糖値」のことを「空腹時血糖値」というが、健康人の場合、この値は80~110mg/dl。「空腹時」であれば昼食や夕食前の、おなかのすいているとでもいいかというとそうではない。「空腹時血糖値」の数値は覚えておく必要がある。
 空腹時血糖値のことをFBGということある。これはfasting blood glucose(fastingは「空腹の」、bloodは「血液」、glucoseは「フドウ糖」)の頭文字である。FBS(fasting blood sugar)といった時代もあったが、血液中の砂糖を測定しているわけではないから現在では用いられていない。
 では、血液を中心に、ブドウ糖の出入りを考えてみる。