食道とは】
食道とは頚部で咽頭部から始まり胸部(後縦隔)を通り腹部の食道胃接合部で胃に移行する。長さは全長で約25cmである。門歯より食道入口部まで15cmであるので併せて約40cmで胃に到達することになる。
 また食道には、1)食道入口部、2)大動脈弓と左気管支との交差部、3)食道裂口部の3ヵ所に生理的な狭窄部があり、通過障害を起こしやすい。

【食道壁の構造】
 内側より重層扁平上皮と呼ばれる粘膜層、次いで血管やリンパ管に富む粘膜下層があり、その外側には内層は輪状筋、外層は縦走筋よりなる筋層があり、一番外側には外膜がある。

【食道の蠕動運動】
 食道では、輪走筋と縦走筋が秩序正しく収縮・弛緩する。

食塊の進む前方の筋肉が緩むと同時に、後方の筋肉が収縮し、この運動の波は下方に伝わり、食塊が動くように胃の方に押し進める。

この運動を蠕動運動といい、消化管の基本的な運動方式である。

食道の上部から始まった1つの蠕動波は、約5~6秒で胃に達する。飲み込んだ食塊は、5~6秒で、水などの液体は、約1秒で胃に達する。

 食道の働きは食物を咽頭から胃に送る輸送機能が主なもので、消化吸収には関与していない。

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