1、一過性徐脈
   ①早発一過性徐脈
陣痛発作とほぼ同時始まり、陣痛の終了と同時か、少し早く回復する徐脈で、心拍数最小点は陣痛のピークとほぼ一致する。児頭圧迫によって生理的に出現することが多いが、臍帯血行障害によって出現する場合もある。

   ②遅発一過性徐脈
    陣痛の開始よりやや遅れて心拍数が減少し始め、心拍数最減少点は陣痛のピークより遅れ、陣痛波形より遅れて回復する徐脈で、胎児の低酸素状態を示す波形である。遅発一過性徐脈は、徐脈の深さに関係なく胎児切迫仮死の可能性を示す危険なパターン である。

   ③変動一過性徐脈
    徐脈の出現時期と陣痛開始時期との関係が変動するもの。徐脈の深さと持続時間により軽度変動一過性徐脈と高度変動一過性徐脈に分けられる。

    
・軽度変動一過性徐脈:徐脈持続時間60秒未満、心拍数最下点が60bpm以上のもの 
    ・高度変動一過性徐脈:このパターンは臍帯圧迫で起こることが多く、徐脈持続時間  が60秒以上かつ心拍数最下点が60bpm未満のもの

  2、一過性頻脈
   胎児心拍数が一時的に増加し短期間で基準心拍数に戻るもの、一過性頻脈の基準は心拍数増加振幅15bpm以上、心拍数増加持続時間15秒以上とされ、腹部からの触診、音刺激、胎動を伴って出現する。