④.肺活量と努力性肺活量

精一杯息を吸い込んだ(最大吸気)後、ゆっくりと吐き出すことができる最大のガス量を、

肺活量という。

成人男性で3500~4000mL、女性では2000~3000mLである。

 

検査では、ゆっくりと最大吸気をさせ、これ以上吸気できないというレベルまで達してから、

最大呼出させる。

呼気が完全に測定できなくなるまで、できる限り長く行う。

 

最大吸気から、ゆっくりではなくできる限り速く一気に最大呼出を行って測定した肺活量を、

特に努力性肺活量(FEV)と呼ぶ。

そのうちの最初の1秒間の量を1秒量(FEV1.0)と呼び、全努力性肺活量のうちの1秒量の

割合を1秒率と呼んでいる。

 

WS000026

 

1秒率

1秒率を測定するときは、肺活量と同じように最大限息を吸った状態から息を

吐ききってもらうが、肺活量の測定と異なりできるだけ勢いよく息を吐いてもらう。

このときの最初の1秒間に吐き出すことができた空気の量を1秒量という。

 

1秒量は肺活量と異なり呼気の流速を見ているので、気道に狭窄があると減少する。

ただし、気道狭窄がなくても肺活量が少なければ1秒量は減少するので、1秒量を肺活量で

割った値(1秒率)を気道狭窄の指標として使うことが多い。
 1秒率(%) = 1秒量 ÷ 肺活量 × 100
1秒率が70%未満だった場合、閉塞性肺機能障害が考えられる。

 

呼吸の仕組みについて